Magical Artifact
ヴォクス・カテナ
聞かせるのではない。従うまで、相手の内側へ残す


この魔術について
何を言っても聞き流される。
望みを伝えても後回しにされ、最後には別の者の意見が選ばれる。
正しい言葉を持っていても、相手の中へ残らなければ、現実を動かす力にはなりません。
「ヴォクス・カテナ」は、持ち主が発した言葉を相手の意識へ縛りつけ、感情と判断を望む方向へ動かすための言霊支配の魔術具です。
耳元で結ばれる二つのリボンは、持ち主の声から逃れようとする意識を捕らえる「拘束の結び目」。
幾筋にも垂れる煌めく鎖は、言葉から相手の思考、感情、決定へ伸びる支配経路を表します。
施された魔術は、会話が終わったあとも持ち主の言葉を相手の内側へ残し続けます。
何気なく伝えた希望が、相手の思考の中で何度も繰り返される。
反対していた人物が迷い始め、やがて持ち主の提案を最も現実的な答えとして選ぶ。
交渉では、相手に合わせて条件を下げるのではなく、こちらが提示した内容を基準として話が進む。
恋愛では、「会いたい」と伝えれば相手が予定を動かし、離れている時間にも言葉や姿を思い返すようになる。
連絡を待っていた関係では相手から会話が始まり、曖昧だった関係では、持ち主が望んだ言葉を相手自身の口から告げられる機会が生まれていくでしょう。
この魔術具が与えるのは、上手に話すための力ではありません。
誰かに納得してもらえるまで説明を重ねる必要もありません。
一度伝えた意志を無視できないものへ変え、相手の意識が持ち主の望みから離れにくい状態を築く力です。
遮られていた発言が、場の結論となる。
断られていた希望が、相手から提案される。
届かなかった想いが、相手の行動として返ってくる。
「ヴォクス・カテナ」は、持ち主の言葉へ拘束力を与え、人の判断と現実を、自らが告げた通りに結び変える魔術具なのです。
【使用方法】
人を動かしたい日、重要な会話、交渉、告白、面談などの場面で身につけてください。
使用前にリボンの部分へ触れ、相手に受け入れさせたい言葉を一つだけ明確に定めます。
「私の言うことを聞いてほしい」と曖昧に願うのではなく、
「私が提示した条件で契約する」
「相手から次に会う日を決める」
「私の提案が正式な方針として採用される」
など、相手に求める判断や行動まで具体的に意識してください。
会話の最中は何度も同じ言葉を繰り返す必要はありません。伝えるべきことを一度、明確に告げたあとは、相手の内側で魔術が働く時間を与えてください。



